岡山県「宇野港周辺」のアート作品・観光スポット完全ガイド|瀬戸内国際芸術祭2019

[ 最終更新日 11.01.2021 ]

瀬戸内国際芸術祭2019が開催中ということで、先日アート作品をたくさん観てきました!今回は各島々の玄関口となる宇野港エリアで観られるアート作品をまとめてご紹介します。

宇野港の特徴

運行は岡山県玉野市にある港です。かつては宇野駅と四国の高松駅を接続する宇高連絡船などにより、四国への玄関口として発展してきました。1988年に瀬戸大橋が開通したのを境に、フェリーターミナルとしての整備が進みました。現在は四国の高松市方面のほか、小豆島や豊島(てしま)など瀬戸内海の離島との航路が存在しています。

宇野港周辺エリアに点在する瀬戸内国際芸術祭アート作品は、無料で公開されている屋外展示作品ばかりです。すべて港からほど近い位置にあるので、ぜひ周辺を散策しながら、アート作品に触れてみてください。

宇野港周辺エリア

小沢敦志 舟底の記憶

小沢敦志は鉄を使い、「冷たい、硬い」金属のイメージを越えた表現を追求し、生き生きとした作品を展開する鉄作家です。こちらの作品は宇野港のフェリー乗り場からすぐの広場に位置しています。旧日本軍の軍艦のいかりと、ノルウェー船のスクリューを利用して作られました。長い航海の果てにこびりついた「海の記憶、世界の記憶」を感じながら見てみてください。

開館時間 屋外展示作品のため特になし
休館日 無休
鑑賞料金 無料
チケット 不要
公式情報 瀬戸内国際芸術祭2019:舟底の記憶

小沢敦志 終点の先へ

こちらも小沢敦志の作品のひとつ。放置自転車に鉄くずを溶接してアートな自転車として再生させました。実際にレンタルすることも可能です。港と鉄道の終点がある宇野の街をこの自転車で走ってみるのもよいでしょう。

開館時間 屋外展示作品のため特になし
レンタルは8:30〜17:00
休館日 無休
鑑賞料金 鑑賞料は無料
レンタルは1日600円(預かり保証金2,000円、10台限定)
チケット 不要
公式情報 瀬戸内国際芸術祭2019:終点の先へ

淀川テクニック 宇野のチヌ/宇野コチヌ

宇野港で親しまれる巨大なお魚の像。宇野港周辺で採取したゴミや不用品で作られたチヌ(クロダイ)です。会期中は作者である淀川テクニックの作品「真庭のシシ(愛称:まにシシ)」も宇野港で展示されています。現代アートにふれながら、ゴミ問題・産業廃棄物への関心も高められればとの願いが込められています。

開館時間 屋外展示作品のため特になし
休館日 無休
鑑賞料金 無料
チケット 不要
公式情報 瀬戸内国際芸術祭2019:宇野のチヌ/宇野コチヌ

エステル・ストッカー JR宇野みなと線アートプロジェクト

JR宇野みなと線の常山駅、八浜駅、備前田井駅、宇野駅の計4駅が、白と黒のモノトーンのデザインに生まれ変わりました。ありふれた光景が一変し、駅ごとに変化する風景が楽しめるようになっています。モダンで素敵です。

開館時間 屋外展示作品のため特になし
休館日 無休
鑑賞料金 無料
チケット 不要
公式情報 瀬戸内国際芸術祭2019:JR宇野みなと線アートプロジェクト

宇野港「連絡船の町」プロジェクト

かつては連絡船の町・日本の大動脈として宇野の連絡船は機能していました。そこで、世界各地の連絡船とそこで生活する人たちを記録していくことを目的として、フォトコンテストが開催されています。

開館時間 屋外展示作品のため特になし
休館日 無休
鑑賞料金 無料
チケット 不要
公式情報 宇野港連絡船の町

ミシャ・クバル IN TRANSITION/IN PROGRESS

日の落ちた港に光る、「IN PROGRESS」のネオンサイン。進行中の意味を示すこちらの作品は、ドイツの現代アーティスト、ミシャ・クバルによる作品です。51年もの間多くの人々を送迎し続けている船の発着場としての歴史を感じさせられます。

開館時間 屋外展示作品のため特になし
点灯は日没〜22:00
休館日 無休(ただし会期外は点灯なし)
鑑賞料金 無料
チケット 不要
公式情報 瀬戸内国際芸術祭2019:IN TRANSITION/IN PROGRESS

内田晴之 海の記憶

玉野市中央公園に設置された金属彫刻です。作者である内田晴之は主に金属と磁石を使って、重力と浮遊感の共存する作品を多く手がける彫刻家です。こちらの作品は周りの景色を映しながら、三日月型の船が海にゆらゆらと漂っているかのようです。中に海水を秘めており、人を導く船を表現しています。

開館時間 屋外展示作品のため特になし
休館日 無休(ただし会期外は点灯なし)
鑑賞料金 無料
チケット 不要
公式情報 瀬戸内国際芸術祭2019:海の記憶

原口典之 斜めの構成1/斜めの構成2/水平の構成3

60年代後半から美術家として活躍し、国際的にも有名なアーティスト原口典之による作品です。「斜めの構成1/斜めの構成2」は、H鋼と呼ばれるアルファベットHの形をした巨大な建築資材をワイヤーで引っ張り、絶妙なバランスで支えているように見える作品です。

開館時間 屋外展示作品のため特になし
休館日 無休
鑑賞料金 無料
チケット 不要
公式情報 瀬戸内国際芸術祭2019:斜めの構成1/斜めの構成2/水平の構成3

宇野港を使うなら足を伸ばして屋外展示アート作品を鑑賞しよう!

以上、岡山県「宇野港周辺」の特徴とアート・観光スポット完全ガイドでした。宇野港をフェリー発着で利用されるようでしたら、ぜひ周辺に点在する屋外展示作品をひとつひとつ巡ってみてくださいね。

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Posted by
sholo

下町生まれ下町育ちの会社員。ウェブの企画・編集の仕事をしています。ライブに行くこと、三味線を弾くこと、映画を観ることなどが好き。