ボクの中学受験地獄体験記[本編2]塾という施設に通い始めて

注意
この話は中学受験を無理矢理やらされていた体験記です。読んだら不快感を抱く可能性があります。また幼い日々の記憶を辿っているため、時系列が正確でない可能性があり、進行具合がおかしい可能性があります。また、母親を始め登場する人物には子供のときに感じたまま表現するつもりなので、言葉が悪くなる可能性があります。何卒ご了承ください。今の母親は本当に好きですし、いつまでも元気でいてほしいと願っています。「ただ当時は…」という話なのでそこは割り切って読んでいただけたら幸いです。

塾という施設に通い始めて

小4の秋(正確には覚えていないけど確かこのくらい)塾に通い始めた。まずは1教科でそれが土曜日だったのはなんとなく覚えているけど、なんの教科だったかは覚えていない。先に言ってしまうと受験まで2年ちょっとあったわけだけど、ほとんど勉強をしていないのだ。どういうことなのかはこれから書いていくことを読めばわかるだろう。

行っていた塾は最寄りの駅から2駅目。かかる時間は約30分。最初は気分がよかった。電車に乗ってどこかにいくということにちょっと大人になった気分でいた。そんな楽しさも次第になくなっていった。その電車に乗ることがいつしか苦痛になっていく(この記事を書くにあたって通っていた塾の存在を調べたらもうすでになくなっていた。しかも20年前に)。

授業は独特で算数に限ってはホワイトボードに講師が問題文を書きそれをノートに写すというやり方で指導していた。きっと意味があるようなことでやらしていたんだと思うがそれがめんどくさくてめんどくさくて、なんでこんな苦行をしなきゃいけないんだと思っていた。算数はノートをTの字に区切って、上段に問題・下段左に自分の計算式・下段右に講師の回答を記載するルールもあった。時には眠くて何書いてるかすらわからなくなるのであった。というよりもやる気がないのでまったく書く意志もなかった。確かテキストがなかったんじゃないかな。いや教科によってはあったような、ほとんどそういうところの記憶はない。何度も言うけどやる気がなかったので、そんなことどうでもよかった。そして復習ということをやったことはなかったんじゃないと思う。母親が無理矢理やらせていたような気もするけど、まったく記憶にない。こうして塾は単なる行っていただけの自分にとっては無の施設になっていった。

ただ、最初の頃はちょっと学校のクラスの連中より先の知識を手に入れることには好奇心があったような気もする。恥ずかしいことに、塾に行き始めてからクラスで注目されることが多くなり少し気分はよくなっていた。勉強する気がないのに頭に入っていた。小学校のテストは常に満点だったし(そもそも小学校のテストって全然難しくない記憶。のび太ってある意味天才だ)、特にそれは塾のお陰でもなんでもないような気がする。しかしその点数すら自分からするとなんのためなのかわからない。風邪のときに体温計で熱を測るのと同じように、自分の状態を知るだけであまり意味がない。そして塾では同じ年齢の奴らのなんか独特な気持ち悪さに疲れていた。賢ぶって子供らしさのない生意気さというのかな、ああはなりたくなかった。

鮮明に残っている記憶がある。それは小4の終わり頃、土曜日の午前の授業が終わって帰るときにある友達に遊びに誘われた。そのとき、ほかの友達に「こいつ塾あるから無理だよ」と言われ無性に腹が立った。そいつの突き放すような話し方と、なんで僕は行きたくもない塾に行って遊べないのだということに。こういう小さな色々な想いが積み重なり次第に受験という存在がむかつき、塾も嫌いになった。そして勉強も嫌いになっていった。

塾という無の空間

塾に行ったら時計をずっと確認する癖がついていた。早く終われとしか思っていないからだ。すぐ見るから時間はまったく進まない。映画の2時間はあっという間なのに塾では遅いなと感じる。大体終了15分前に最後の問題になるからそのときに心に安らぎを感じた。もちろん頭の中にはその日の学習内容など入っていない。早く終われ、早く終われ、そして早くここから出て本屋で漫画を立ち読みしよう、ということで頭の中はいっぱいだった。塾帰りに本屋で漫画を読む癖がついた。当時の本屋は立ち読みし放題だった。そこで出会ったの漫画が「こちら葛飾区亀有公園前派出所」だ。すでに70巻台の前半だったと思う。受験勉強の知識よりはこち亀の知識の方がついてしまった。背表紙を見れば、表紙に書いてある話のタイトルもほぼ暗記していた。それくらい読み込んだ。興味があるものは知らないうちに頭に入って残る。

いちばん驚いたのが春休み・夏休み・冬休みにそれぞれ「春季講習」「夏季講習」「冬季講習」という地獄が待ち受けていたり、どこまでも苦しめられた。もう本当に地獄の地獄。そして僕はさらに地獄が追加されることになることをこのときはまだ知る由もなかった。

次回 毎週日曜テスト地獄

ボクの中学受験地獄体験記[序章1] ボクの中学受験地獄体験記[序章2] ボクの中学受験地獄体験記[本編1]地獄の入り口