
[ 最終更新日 11.01.2021 ]
Twitterを眺めていたところ、嬉しいニュースが飛び込んできました。
PostPetが帰ってくるかもしれないと!
きっかけはこちらの「PostpetGO」のアカウントに辿り着いたこと。中の人はPostPetの開発を担当されていた八谷和彦さんです。
Twitterアカウントによると、「PostPet GO」というスマホ向けのメッセージアプリを開発中だそうです。詳細情報の公開が待たれます。
PostPetとは?
ご存知ない方のために簡単に解説しておくと、「PostPet(ポストペット)」とは、So-netが提供していた電子メールサービスです。1997年に誕生し、ピンク色をしたクマのキャラクターがメールを運んできてくれるもので、絶大な人気を博しました。公式サイトはこちら。
残念ながら2013年に完全にサービスを終了しており、それ以降はモモもあまり姿を見せなくなりました。最近ではソニー銀行のマスコットキャラクターとして少し登場する程度で、メールを運ぶ機能やペットの育成機能はありません。
子ども心を鷲掴みにしたPostPet
PostPetといえばあのピンクのクマのキャラクター「モモ」。私はこれが大好きで、インターネット黎明期だった小学生の当時は、文字が電子情報として届く「メール」という新鮮さと、それをかわいいピンクのクマさんが手に持って運んできてくれるという驚きで、興奮冷めやらぬ日々を過ごしました。
インターネットや電子メールサービスを初めて使い始めたのは小学2年生頃だったと記憶していますが、そのくらいの頃の私にとってPostPetはセンセーショナルで偉大な存在でした。
パソコンが「情報」の授業として取り入れられたのも小学校中学年か高学年になってからでしたから、先んじてPostPetでPOPサーバー、SMTPサーバーの初期設定も自分で行い、ときどきモモにごはんをあげながら、誇らしい気持ちになったものでした。ああ懐かしい!
懐かしさからいろいろと昔のことを思い出したので、今日は私とPostPetにまつわる思い出話をお伝えしたいと思います。共感していただける方がいたら嬉しいです!
PostPetとの思い出1|試してみた様々なおやつ
PostPetではペットのモモにごはんやおやつをあげることができました。おせんべいやおにぎりなど定番のものが並ぶ中、なぜかバッタやゴキブリといったゲテモノ(?)も用意されています。明らかにマズそう・食べられなさそうなものをペットにあげても、イヤイヤをして食べませんが、一度別のおやつをあげて食べ始めたタイミングですり替えると、勢いで食べてしまいます。笑
このおやつも奥が深く、たしか攻略本のようなPostPetの関連書籍を購入すると、特別なおやつをインストールできるCDが付いていることがありました。調べてみると、大人たちの中ではおやつを自分で作ってあげるのも流行っていたようです。珍しいおやつを集めて、小学生のいたずら心でいろんなおやつを試していました。
PostPetとの思い出2|塾の先生とのメール交換
当時通っていた学習塾の若い女性の先生(今思えば大学生のバイトさんだったと思います)もPostPetをパソコンにインストールしていました。私がハマっていることを話すと快くメールアドレスを交換してくれて、ドキドキワクワクしながらこのツールを使ってメールのやりとりをしていました。
先生の飼っているペットが私のパソコンの中に建ててある家に来て、メールを届けてくれました。この行為を「おつかい」と呼びます。家に来てくれたときの感動ったら!来てくれたお礼に先生のペットをなでたり、おやつをあげたりしていました。
(ちなみに、なでるのに失敗してクリックすると、ペットをぶってしまいます!後日飼い主に報告されてしまうので注意が必要です)
肝心のメールの内容については覚えていないほどなので、本当にたわいのない会話だったのだと思います。楽しかった思い出として今もよく覚えています。あの優しかった先生は今どうしているのかしら。気付けば当時の先生の年齢を大幅に超えてしまいました・・・
PostPetとの思い出3|打モモでのお弁当作り
PostPetは電子メールソフト以外にもいろいろと商品展開されていましたが、メール以外で私が最もお世話になったのは「打モモ(うちもも)」というタイピング練習ソフトです。
運動会が全体的なテーマになっており、いくつかのゲームが競技になぞらえて展開されていました。中でも私が最もハマっていたのはお弁当作りです。
出題形式は一般的なタイピングソフトと同じで、出されるお題に対してタイピングをしてエンターで次に進む、というものです。「かんさいこくさいくうこう」(※何度も打ったのでよく覚えている)などが画面に表示されて、それをタイプします。
お題が進むごとに、お弁当が作られていく仕組みになっています。そこそこの成績であればからあげや白いご飯など、普通のお弁当が作れますが、タイピングが速く正確にできるとカニや鯛、お寿司などが入った豪華なお弁当になります。一方で失敗すると目も当てられないようなお弁当になります。できあがったお弁当はアルバムの形で保存でき、あとで見返すことができました。
何時間も熱中してやっていたので親にはよく怒られましたが、おかげさまで完璧なブラインドタッチができるようになりました。勤めている会社のマーケティング部のメンバー同士でタイピング速度を競ったことがあるのですが、私がダントツで早かったので本当に驚きました・・・現在の仕事にもこの経験が生きている気がします。笑
「PostPet GO」が待ち遠しい!
新しいPostPetの開発が進んでいるということで、できればキャラクターを「なでなでできる」とか、「おやつをあげられる」とか、ペットが部屋で突然ごろっと寝転がるとか、90年代後半のあの素朴な感じを残してほしいです・・・現在進行中の開発を応援しています!