アート

「女木島」の特徴とアート作品・観光スポット完全ガイド|瀬戸内国際芸術祭2019

瀬戸内海に浮かぶ島々にて、3年に一度の瀬戸内国際芸術祭2019が開催中です。今回は女木島(めぎじま)の特徴と、女木島で観られるアート作品をまとめてご紹介します。

女木島の特徴

女木島は面積約2.7km2、人口約200人、高松港からはフェリーで20分ほどのところに位置する島です。女木島と男木島はいずれも香川県高松市に属す町ですが、もともとは合わせて雌雄島(しゆうじま)村という村でした。女木島については桃太郎伝説に出てくる鬼ヶ島の一部だとする説もあり、「鬼ヶ島」の愛称で親しまれています。島の至るところで鬼と出会えるので、探してみてください。

そのほか冬の強風から家屋を守るために作られた石垣、「オーテ」が特徴的です。また、鷲ヶ峰(わしがみね)展望台からは高松市街と瀬戸内海の素晴らしい景色が観られます。船の待ち時間には鬼の資料館や売店が併設された島の案内所「鬼ヶ島おにの館」を活用しましょう。

参考)せとうち島手帳:女木島

女木島中心部

木村崇人 カモメの駐車場

女木港の防波堤と防潮堤に、カモメのパネルがズラーッと並び、風にのってくるくる回っています。その数はおよそ300羽。風向きが変わるとカモメも一斉に向きを変える様子がおもしろい作品です。

所在地 香川県高松市女木町15-22
開館時間 屋外展示作品のため特になし
休館日 無休
鑑賞料金 無料
チケット 不要
公式情報 瀬戸内国際芸術祭2019:カモメの駐車場

禿鷹墳上 20世紀の回想

広場におもむろに置かれた青銅製のグランドピアノから、4本の船の帆が空高くスッと伸びています。ピアノからはサウンドが流れ、目の前に広がる海の波の音と呼応しながら戦慄を奏でます。作家は中国出身の禿鷹墳上(はげたかふんじょう)、本名リュウ・シン。彼にとって芸術は精神的追及であるため、作品は主に僧名である禿鷹墳上として発表しています。

所在地 香川県高松市女木町15-22
開館時間 屋外展示作品のため特になし
休館日 無休
鑑賞料金 無料
チケット 不要
公式情報 瀬戸内国際芸術祭2019:20世紀の回想

愛知県立芸術大学 MEGI HOUSE

MEGI HOUSEは愛知県立芸術大学の活動拠点となっています。同大の美術学部と音楽学部の教員や学生、卒業生たちによる作品発表やコンサートなどを実施します。常設展に加え芸術祭のための企画展も開催されます。

所在地 香川県高松市女木町75
開館時間 9:00〜16:30(イベント開催日は16:00まで)
休館日 会期中は無休
鑑賞料金 300円
チケット 当日現地にて購入
公式情報 瀬戸内国際芸術祭2019:MEGI HOUSE

平尾成志×瀬ト内工芸ズ。 BONSAI deepening roots

平尾成志(ひらおまさし)は自身の盆栽園「成勝園」も開演している盆栽師、瀬ト内工芸ズ。は香川県立高松工芸高等学校出身のデザイナーを中心に結成されたクリエイター集団です。民家の庭と屋内に、島に「根づく」ことをテーマにした様々な盆栽が展示されています。芸術祭期間中は「盆栽ワークショップ」も開かれ(雨天中止)、盆栽の植え替え体験ができます。外国人ウケもばっちりですね。

所在地 香川県高松市女木町87
開館時間 9:00〜16:30
休館日 会期中は無休
鑑賞料金 300円
※ワークショップは別料金で2,000円、時間は10:00〜16:00まで(受付15:30まで)。
チケット 当日現地にて購入
公式情報 瀬戸内国際芸術祭2019:BONSAI deepening roots

「島の中の小さなお店」プロジェクト

「島の中の小さなお店」プロジェクトでは、島で暮らす方々にとって便利で、芸術祭を訪れた方々にとっても魅力があるお店を、アーティストが企画・制作しました。例えば床屋やランドリーなど。現実的に役立つテーマパークとなっています。

ヴェロニク・ジュマール Cafe de la Plage/カフェ・ドゥ・ラ・プラージュ

独自のカフェを浜辺で展開。飲み物を片手に本を読んだり、語り合ったりできる憩いの場となります。壁や机の塗料に特殊なものを使っており、温度が変わると色が変わるというロマンチックな仕掛けが施されています。テーブルに手を置くと、しばらく色の変わった手の跡が。しかし時間が経てば元に戻るのでご安心ください。

所在地 香川県高松市女木町236-2
開館時間 10:00〜16:30
休館日 水曜日(8/14は営業)
鑑賞料金 無料 ※飲食代は別途
チケット 不要
公式情報 瀬戸内国際芸術祭2019:Cafe de la Plage

宮永愛子 ヘアサロン壽(ことぶき)

開放感のある海辺のヘアサロンです。気配や時を可視化した作品で知られる宮永愛子は、高松市美術館でも展覧会を開催中です。宮永愛子が島巡りで出会った美容師に提案し実現に至りました。海を眺めながら髪を切ってもらったら、昨日までとは少し違う自分になれるような気がしてきます。

開館時間 13:00〜16:30
休館日 月〜木曜日(ただし祝日の場合には営業)
鑑賞料金 無料
※ヘアカット代3,500円などは別途
チケット 不要
※予約不可、先着順
公式情報 瀬戸内国際芸術祭2019:ヘアサロン壽

リョン・カータイ+赤い糸 ウェディング・ショップ

こちらのウェディング・ショップは、約40年の活動歴を誇る香港の写真家リョン・カータイと、香港で集まった芸術やデザインの学生・卒業生のチームである赤い糸による作品です。新婚カップルがあまり生まれない女木島ですが、ここでは人々から結婚観を聞いたり、縁結びワークショップが開かれたりと、様々な活動が進められています。

開館時間 9:00〜16:30
休館日 会期中は無休
鑑賞料金 600円
(ウェディング・ショップ、ピンポン・シー、ランドリー、世界はどうしてこんなに美しいんだ、un…こころのマッサージサロン、的屋の全6作品を合わせた料金)
チケット 当日現地にて購入
公式情報 瀬戸内国際芸術祭2019:ウェディング・ショップ

原倫太郎+原游(はらゆう) ピンポン・シー

こちらはかつて民宿だった建物の1階部分にオープンした、海の上の卓球テーマパークです。みんなでプレイできる巨大な卓球台や、カラフルなオリジナル卓球台が設置されており、楽しく遊べます。

開館時間 9:00〜16:30
休館日 会期中は無休
鑑賞料金 600円
(ウェディング・ショップ、ピンポン・シー、ランドリー、世界はどうしてこんなに美しいんだ、un…こころのマッサージサロン、的屋の全6作品を合わせた料金)
1プレイ100円
チケット 当日現地にて購入
公式情報 瀬戸内国際芸術祭2019:ピンポン・シー

レアンドロ・エルリッヒ ランドリー

だまし絵のようなユーモアある手法で知られるアルゼンチンの作家、レアンドロ・エルリッヒによるこの作品は、実際に洗濯することもできるコインランドリーです。洗濯機が回転する映像が流れるニセ洗濯機の壁があり、もう一面には本物の洗濯機と乾燥機が設置されています。虚構と現実が同じ空間に混在する不思議が味わえます。

開館時間 9:00〜16:30
休館日 会期中は無休
鑑賞料金 600円
(ウェディング・ショップ、ピンポン・シー、ランドリー、世界はどうしてこんなに美しいんだ、un…こころのマッサージサロン、的屋の全6作品を合わせた料金)
洗濯1回500円、乾燥1回100円
チケット 当日現地にて購入
公式情報 瀬戸内国際芸術祭2019:ランドリー

山下麻衣+小林直人 世界はどうしてこんなに美しいんだ

こちらは映像作品の鑑賞できる古本屋さんです。映像の中では自転車を漕ぐと、ホイールの前輪に「世界はどうして」、後輪に「こんなに美しいんだ」と、光る文字が浮かび上がります。この自転車は香川の高松港でレンタサイクルとして体験することも可能です。

開館時間 9:00〜16:30
休館日 会期中は無休
鑑賞料金 600円
(ウェディング・ショップ、ピンポン・シー、ランドリー、世界はどうしてこんなに美しいんだ、un…こころのマッサージサロン、的屋の全6作品を合わせた料金)
チケット 当日現地にて購入
公式情報 瀬戸内国際芸術祭2019:世界はどうしてこんなに美しいんだ

中里繪魯洲(なかざとえろす) un…こころのマッサージサロン

部屋の一角に少し奇妙な「心の」マッサージチェアが置かれています。椅子に腰をかけてハンドルを回すと、歯車が旋律を繰り返し、リラックスできる仕組みです。屋外では風に動く作品が展示されています。

開館時間 9:00〜16:30
休館日 会期中は無休
鑑賞料金 600円
(ウェディング・ショップ、ピンポン・シー、ランドリー、世界はどうしてこんなに美しいんだ、un…こころのマッサージサロン、的屋の全6作品を合わせた料金)
マッサージチェア16分300円
チケット 当日現地にて購入
公式情報 瀬戸内国際芸術祭2019:un…こころのマッサージサロン

長谷川仁(はせがわじん) 的屋

島で採れる地物に手を加えた商品や、海岸で拾ったものを使ったヨーヨー釣りの景品、瀬戸内のタコ焼きなど、女木島ならではの的屋(てきや)がここに生まれました。ワークショップなども開催され、お祭り気分で楽しめる作品です。

開館時間 9:00〜16:30
休館日 会期中は無休
鑑賞料金 600円
(ウェディング・ショップ、ピンポン・シー、ランドリー、世界はどうしてこんなに美しいんだ、un…こころのマッサージサロン、的屋の全6作品を合わせた料金)
・かき氷〜すいか味、女木島産塩を添えて〜 500円
・お面 1個5,000円
・ひもくじ 1回500円
チケット 当日現地にて購入
公式情報 瀬戸内国際芸術祭2019:的屋

大竹伸朗 女根/めこん

直島の銭湯「I❤︎湯」や家プロジェクト「はいしゃ」、豊島の針工場の作者でもある大竹伸朗による派手派手〜な作品です。休校中の女木小学校を舞台に作成されました。島育ちの大きなヤシの木に、タイルのモザイクやワニのオブジェ、船の素材などが配置されています。作品名には「女」木島に人々の憩いの場としてしっかり「根」づくように、との願いが込められています。

所在地 香川県高松市女木町236-2
開館時間 9:00〜16:30
休館日 会期中は無休
鑑賞料金 510円 ※15歳以下は無料
チケット 当日現地にて購入
公式情報 ベネッセアートサイト直島:女根/めこん

依田洋一朗 ISLAND THEATRE MEGI「女木島名画座」

古い倉庫を活用し、シアター仕立ての絵画と映像によるインスタレーションを発表しています。作者の依田洋一朗(よだよういちろう)は古い劇場やホテル、食堂や遊園地などをモチーフに、失われゆくマンハッタンの風景と記憶を辿ることで知られる画家です。女木島名画座もマンハッタンの懐かしい劇場の記憶が凝縮されています。

所在地 香川県高松市女木町227
開館時間 9:00〜16:30
休館日 会期中は無休
鑑賞料金 300円
チケット 当日現地にて購入
公式情報 瀬戸内国際芸術祭2019:女木島名画座

レアンドロ・エルリッヒ 不在の存在

改装した空き家に作品2点が展示されており、「不在」を可視化するという、一見矛盾した挑戦をテーマにしたトリックアートが体験できます。レストラン「イアラ女木島」と図書室が併設されており、食事も楽しみながら鑑賞するのもよいでしょう。

所在地 香川県高松市女木町185
開館時間 9:00〜16:30
休館日 会期中は無休
鑑賞料金 300円
チケット 当日現地にて購入
公式情報 瀬戸内国際芸術祭2019:不在の存在

EAT&ART TARO 瀬戸内ガストロノミー

さきほどのレアンドロ・エルリッヒによる「不在の存在」に併設するレストラン「イアラ女木島」で、EAT&ART TARO監修のランチをいただけます。目の前で料理ができあがっていくのを見ながら、瀬戸内のおいしい食材を楽しむ特別な時間となるでしょう。

所在地 香川県高松市女木町185
開館時間 ランチタイムスケジュールが決まっており、現地予約が必要で完全入れ替え制(各回20名)となります。
・10:50〜11:20
・11:40〜12:10
・12:40〜13:10
・13:30〜14:00
・14:30〜15:00
休館日 会期中は無休
鑑賞料金 1,500円(食事とレクチャー)
チケット 当日現地または電話(070-3791-8428)にて予約
公式情報 瀬戸内国際芸術祭2019:瀬戸内ガストロノミー

杉浦康益 段々の風

かつて段々畑だった場所に、約400個の陶のブロックが積まれた屋外展示作品です。女木島の街並みと海が見渡せるよう、景色と作品の大胆な一体化を図りました。

開館時間 屋外展示作品のため特になし
休館日 無休
鑑賞料金 無料
チケット 不要
公式情報 瀬戸内国際芸術祭2019:段々の風

KOURYOU 家船

古民家に手を加え、瀬戸内の家船(えぶね)を再現しました。家の周りは女木島の特徴でもある、風除けのための石垣「オーテ」で囲われています。家船とは古代から近世まで海上で生活を送っていた人々の船のことをいいます。また、家船に架空の物語を想定し、多数の若手アーティストたちと共同制作を実施しています。

開館時間 9:00〜16:30
休館日 会期中は無休
鑑賞料金 300円
チケット 当日現地にて購入
公式情報 瀬戸内国際芸術祭2019:家船

鬼ヶ島大洞窟

オニノコプロダクション オニノコ瓦プロジェクト

鬼ヶ島大洞窟はその昔「鬼ヶ島の鬼」が住んでいたとされる洞窟です。奥行き約450mの入り組んだ洞窟内は夏でも涼しく、大広間や鬼の番人の控え室といった様々な部屋に、鬼の人形が展示されています。洞窟のそばにあるお土産屋さんではきびだんごが食べられるそう。

オニノコプロダクションとは、香川県とアートを愛する元気な中学生有志約3,000名が所属する団体です。彼らが一生懸命制作して運びこんだ鬼瓦の作品がたくさん展示されています。8/3, 4, 10, 11の10:00〜14:00には彼らが島のどこかにいて、お土産をプレゼントしてくれるという粋な計らいも。

所在地 香川県高松市女木町235
開館時間 8:30〜17:00
休館日 無休
鑑賞料金 入洞料別途600円(パスポート提示で400円)
チケット 当日現地にて購入
公式情報 瀬戸内国際芸術祭2019:オニノコ瓦プロジェクト

女木島は鬼とオーテに注目しながらゆっくり巡ろう!

以上、「女木島」の特徴とアート・観光スポット完全ガイドでした。鬼ヶ島へ鬼退治、ではなく観光に行く旅というのも、なかなかおもしろそうですよね。

ABOUT ME
sholo
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下町生まれ下町育ちの会社員。医療系の広告代理店を経て、医療系の人材関連会社でウェブの企画・編集の仕事をしています。ライブに行くこと、三味線を弾くこと、映画を観ることなどが好きです。医療やデザイン、地域に関する話題を中心に、明るく楽しく、わかりやすく書いていきます。